オペラの原点:バロックオペラの楽しみ

バロック音楽をこよなく愛する人に贈るブログ

オペラ

ヘンデル・オペラの魅力:セルセ

『セルセ(Serse)』は、ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル(1685-1759)が、ロンドンのコベント・ガーデン劇場でオペラを発表していた時代の作品(1738)です。先に紹介した『アリオダンテ』や『アルチーナ』もそうですが、この時代のヘンデル作品は評価に恵ま…

オペラの影の立役者:レチタティーヴォって何?

オペラのアリアを歌っていると人にいうと、オペラを聴いたことがある人から、「オペラのアリアとアリアの合間に、歌っているともしゃべっているとも良くわからないセリフがあるんだけどあれって何?」と時々尋ねられます。これは、レチタティーヴォと呼ばれ…

オペラの楽譜ってどうやって手に入れるの?:ペトルッチ楽譜ライブラリー

みなさんの中で、楽譜はヤマハショップとかで購入するものと思っている人はいますか。でも、オンラインで、しかも無料で入手する方法があります。以下のURL「ペトルッチ楽譜ライブラリー」を覗いてみて下さい。https://imslp.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3…

ヘンデル・オペラの魅力:タメルラーノ(2)

『タメルラーノ(Tamerlano)』は、ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル(1685-1759)がロンドンに居を構え、王立音楽アカデミーに招かれてから作曲されました。初演は1724年ロンドンの王立劇場。作品が書かれた当時の状況や、オペラの粗筋については「タメルラ…

ヘンデル・オペラの魅力:アルチーナ

『アルチーナ(Alcina)』は、ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル(1685-1759)が、ロンドンのコベント・ガーデン劇場でオペラを発表していた時代(1734-41)の作品。『アリオダンテ』と同じく、この時代のヘンデル作品は評価に恵まれず、やがてヘンデルはオペラ…

ヘンデル・オペラの魅力:アリオダンテ

『アリオダンテ(Ariodante)』は、ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル(1685-1759)が、ロンドンのコベント・ガーデン劇場でオペラを発表していた時代の作品(1735)です。この時代のヘンデル作品は評価に恵まれず、やがてヘンデルはオペラ作曲をそのものをやめ…

ヘンデル・オペラの魅力:タメルラーノ(1)

『タメルラーノ(Tamerlano)』は、ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル(1685-1759)がロンドンに居を構え、王立音楽アカデミーに招かれてから作曲されました。初演は1724年ロンドンの王立劇場。当時、最も成功したヘンデルの三大オペラのひとつで、他に『エジ…

ヘンデル・オペラの魅力:ロドリーゴ、もしくは、自らに打ち勝つは最大の勝利

『ロドリーゴ、もしくは、自らに打ち勝つは最大の勝利(Rodrigo ovvero Vincer se stesso è la maggior vittoria)』は、ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル(1685-1759)が23歳にして初めてイタリア語の台本を元に作曲したオペラです。初演は1707年フィレンツ…

ヘンデル・オペラの魅力:ロデリンダ、ロンバルディアの王妃

これから、暫く、自分自身が過去に歌ってみたバロックオペラのアリアについて書こうと思います。さて、タイトルのオペラ『ロデリンダ、ロンバルディアの王妃(Rodelinda, Regina de' Longobardi)』から始めたいと思います。この作品は、ゲオルグ・フリードリ…