オペラの原点:バロックオペラの楽しみ

バロック音楽をこよなく愛する人に贈るブログ

歌曲

麗しのイタリア古典歌曲:バッサーニ作曲 眠っているのか 美しい女よ

イタリア古典歌曲の歌詞は、恋人への強い想いを歌っているもの、想う人から、フラれた、もしくはつれなくされての恨み節を歌っているものに大別できると思います。この歌は、その後者。作曲者のジョバンニ・バッティスタ・バッサーニ(1657? - 1716)は、イ…

麗しのイタリア古典歌曲:D.スカルラッティ作曲 恋する蝶のように

「恋する蝶のように(Qual farfalletta amante)」は ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)作曲です。ドメニコはナポリ出身の作曲家で、父は同じく作曲家のアレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)。なお、奇しくもドメニコの生年と同年にバッハとヘンデ…

麗しのイタリア古典歌曲:マルティーニ作曲 愛のよろこびは

『愛のよろこびは(Piacer d'amor)』は、マルティーニの作品(1784)です。曲名は知らなくても、たぶん、どこかで聴いたことがある人は多いのではないでしょうか。実は、エルビス・プレスリーの『好きにならずにはいられない(Can't Help Falling In Love)』の元…

麗しのイタリア古典歌曲:コンティ作曲 私を燃え立たせるあの炎

以前、バロック音楽研究家であったパリゾッティが、自身の「古典歌曲集」に曲を収録するに当たり、図書館で古い楽譜を漁っていたらしいことを書きましたが、当時は情報が少ないため、収録楽譜の周辺情報が結構間違っていたようです。『私を燃え立たせるあの…

麗しのイタリア古典歌曲:ロッティ作曲 美しい唇よ、お前は言ったのだ

パリゾッティは、古典歌曲集に収録する歌を集めるのに、図書館で古い楽譜を探して回ったようで、出所不明の曲が結構あります。しかし、そのような歌を丁寧に拾い上げて行ったところにパリゾッティの功績があるのではないかと思います。古典歌曲集に収録され…

麗しのイタリア古典歌曲:ガスパリーニ作曲 いとしい絆よ

声楽を始めて、まず、習うのが全音楽出版社の「コンコーネ五十番」と「イタリア歌曲集」でしょう。高校の音楽の授業で習った人も多いのではないでしょうか(私は選択しませんでしたが)。この「イタリア歌曲集」の序文をよく読みますと、この歌曲集はバロック…